診療圏調査をする方法~MS法人の活用~

 MS法人の活用方法のひとつに『マーケティング・調査』があります。特に、診療圏調査については、新規開設、分院展開、買収などの際に「その場所で、患者さんを確保できるか」を予測するための重要な調査です。その際、法人でコストをかけず、MS法人の業務とすることで医療法人側の経済的な負担を減らし、業務効率を上げることが可能です。

MS法人とは』につきましてはコチラをご覧ください。

M診療圏調査S法人とは

🧭 診療圏調査の基本的な手順

① 調査地点の選定

  • 開業を検討している場所(候補地)を明確にします。
  • 駅前・住宅地・商業施設近くなど立地条件を把握。

② 診療圏の設定

  • 徒歩圏・自転車圏・車圏など、患者が通院可能な範囲を設定。
  • 一般的には「半径500m〜1.5km」が目安(科目によって変動)。

③ 人口統計の分析

  • 設定した診療圏内の「居住人口」「年齢層」「世帯構成」などを把握。
  • 主に以下の情報を取得します:
    • 総人口
    • 年齢別人口(特に高齢者・子育て世代)
    • 昼夜間人口(昼間人口が多いとビジネスパーソン向けニーズあり)

👉 【情報源】

  • 国勢調査データ(総務省統計局)
  • RESAS(地域経済分析システム)
  • 地方自治体のオープンデータ

④ 競合医療機関の調査

  • 同じ診療科のクリニック・病院の位置、件数、規模を調べます。
  • Googleマップ、QLife、e-メディーネット、医療情報ネットなどが活用可能。
  • 各クリニックの口コミ・診療内容・診療時間・混雑状況なども分析。

⑤ 患者数の推計

  • 人口×受療率(診療科ごとに公表されている)=想定患者数
  • 例)診療圏内人口5,000人 × 内科受療率0.5% → 想定25人/日

👉【受療率の参考資料】
厚生労働省「受療行動調査」など

⑥ 需要と供給のバランス分析

  • 需要(患者数)と供給(競合の診療体制)のバランスを比較。
  • 「過剰地域」か「空白地域」かを判断。
  • 競合がいても、差別化要素があれば開業は可能。

🧰 診療圏調査ツール・サービス例

  • 日本医業総研:診療圏調査レポート作成
  • 日本メディカルリサーチ:地図付き分析レポート
  • RESAS(無料):人口・産業データ
  • GISソフト(ArcGIS、JSTAT MAPなど):エリア可視化に便利

✅ ワンポイントアドバイス

  • 土地勘のないエリアでも、「昼間人口」「交通動線」「競合の評判」などをしっかり調べれば成功確率UP。
  • 開業コンサルタントや専門業者に依頼することで、より精度の高い診療圏分析が可能です。

    (参考)MS法人_特定医療法人税度FAQ(国税庁)

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    HK

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